【どうりで…】ファンデ直塗りはヤバい! 化粧下地の本当の役割って?
美容ライター玉絵ゆきのがお届けする連載第4回目は、「化粧下地」の話。BBクリームやCCクリームがトレンドの昨今、下火になっている化粧下地の存在。果たしてどれくらいの人が化粧下地の機能を正しく理解して使用しているのでしょうか。今回は改めて化粧下地について考えます。
化粧品市場で「化粧下地」はたった1%
【tamaebeauty】vol. 4
2015年に行われた化粧品市場調査によると、化粧品市場全体の売り上げは2兆4010億円。
そのうち、メイクアップの市場規模が5,251億円(全体の21.9%)で内訳の約50%がファンデーションであることがわかりました。
さらに、ファンデーションの売上は約2,300億円(全体の46%)で、化粧下地の売上は約300億円。実に、化粧下地は化粧品市場全体の約1%の売り上げです。(全てメーカー調べ)。
化粧下地は使われていない!?
2,300億円(ファンデーションの売上)÷300億円(化粧下地の売上)=7.6(1/7以下)という計算が成り立ち、化粧下地は7人に1人が使用している結果がわかりました。※メーカー調べ。
ん~、数字にするとかなり少ない印象です。
ファンデーションの限界と化粧下地の役割
7人に1人が使用していることがわかった、化粧下地。そもそも、その役割とはどういったものでしょうか。
化粧下地は名前の通り「下地」であり、ファンデーションを塗る前に肌に塗布することでファンデーションの発色を向上し、質感を持続させる役割があります。
そのファンデーションは、人間の肌の平均値を目安に開発されているのが実情。しかし、肌質は人の数ほどありますよね。つまり、ファンデーションだけで肌を美しく仕上げるには限界があり、各メーカーが出しているファンデーションが理想とする仕上がりには、まず自分の肌を平均的に仕上げる前準備が必要不可欠なのです。
〝ロングラスティング″ が売りのファンデーションを使用して、朝化粧仕立ての仕上がりが1日中続かない! と嘆いている人は、ぜひ化粧下地を事前に仕込むことをおすすめします。
海外ファンデは化粧下地によって完成する
ここでご自身のポーチを確認して頂きたいのですが、普段使用しているファンデーションはどこ国のものですか?
人気の海外ブランドのファンデーションは、開発時に参考にされているのは外国人の肌。外気がよく乾燥していてブルーベースの外国人の肌です。それを、高温多湿でイエローベースの日本人の私たちが同じような仕上がりを手に入れるには、同じ標準にする必要があるのは見逃せない事実です。
そんな化粧品市場の中で19年間潰れない「化粧下地専門ブランド」がある
そんな化粧品市場全体で、化粧下地の市場が低迷しているなか、19年間化粧下地の専門ブランドとして愛され続けている『NUDYMORE』をご存知でしょうか。なんと、19年間ずーーーーっと同じ化粧下地を販売しているのです! そして、リピート率が82%というから驚きです。
『NUDYMORE』は1998年メイクアップアーティストの要望からスタートした化粧下地専門のブランド。1998年といえば、海外製品が主流で、撮影現場では「日本人の肌では、ファンデーションの色が正しく再現されない」とアーティストを悩ませていた時期。
日本人の肌でも、鮮やかな発色で狙い通りの質感を出す「海外ファンデーションのための化粧下地」が強く望まれて誕生しました。
長くユーザーの期待に応えている理由の一つは「セカンドスキン」処方。
肌は排泄機能であり、メイクを始め付着物を常に排除する働きの生理機能に着目し、独自設計で肌を欺く(!)化粧下地を開発。肌に塗布しても、異物として感知されない処方だから、肌コンディションを常に安定させられるのだとか!
NUDYMOREの化粧下地
左:ビューティーヴェール 右:ブライトンカラー
「ビューティーヴェール」は、ムービー撮影から誕生した化粧下地。実際に使用してましたが、固めのゲルクリームのような質感で肌の凹凸の補正効果に優れています。「ブライトンカラー」は、スチール撮影から誕生した化粧下地。光のトーンアップ効果でツヤや血色を補充し、写真映りを抜群に仕上げます。
〝化粧下地が正しく機能して、ファンデーションが完成する″ メイクの基本でありながら守っている人が少ない現代。海外ファンデーションを愛用している人で、いまいち仕上がりに満足していない人は、ファンデーションやスキンケアアイテムを変えるのではなく、今一度化粧下地を使用してみては?
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