冷えやくすみに…フードコーディネーター直伝「生姜」レシピ4選
きれいな人が食べている、注目の食材とその料理法。今回は、ビギナーでも手軽にできる、「生姜」を使ったおいしいレシピを、フードコーディネーター・梅澤由佳さんに教えていただきました。
冷えやくすみに効く、生姜を毎日の食卓に。
「私自身、かなりの低体温だったのですが、ここ1年、意識して生姜を食べていたところ、冷えが解消。便秘にも効果がありますよ」
と話す、梅澤由佳さん。生姜にはジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンの3つの成分がある。
「生の生姜の辛味の元となるのがジンゲロール。殺菌、免疫力の向上、血管を拡張する働きがあり、体温を上げる効果もあります。加熱してジンゲロールの一部が熱を作り出す働きを持つ成分に変化したのがショウガオール。冷えやくすみの改善に役立ちます」
生姜の甘酢漬けは、スライスした生姜を調味料に漬けたもの。そのまま食べられるうえ保存が利き、飲み物や料理に加えられる。
「生姜は繊維に沿って切ると、舌触りよく、食べやすくなります」
生姜の甘酢漬け
【材料(作りやすい分量)】
生姜…250g
調味料
昆布だし…250ml
砂糖…80g
塩…小さじ1/2
【作り方】
生姜はスプーンで皮をこそげ取り、繊維に沿って薄切りにする。鍋に湯を沸かし、沸騰したら弱火~中火にして生姜を入れ、沸騰させないように1分茹でる(新生姜を使用する場合は1分ほど、根生姜を使用する場合は茹で時間を延ばすと食べやすくなる)。ざるにあげ、しっかり絞って水気をきる。
調味料をすべて鍋に入れて煮立て、砂糖が溶けたら火から下ろして粗熱を取る。
2と3を保存容器に入れ、冷蔵庫で冷やす。
甘酢生姜入り酸辣湯
【材料(4人分)】
豚バラ肉(薄切り)…60g
茹でたけのこ…80g
にんじん…1/2本
しいたけ…4枚
豆腐(絹)…200g
水…800ml
水溶き片栗粉<片栗粉…大さじ1、水…大さじ2>
溶き卵…1個分
A
醤油…大さじ1と1/2
酒…大さじ1
鶏ガラスープの素…大さじ1と1/2
塩…小さじ1/2
オイスターソース…小さじ2
B
生姜の甘酢漬けの甘酢…大さじ2~3ラー油…適量
【作り方】
豚バラ肉は1cm幅に切ってさっと茹でる。たけのこは細切り、にんじんと生姜の甘酢漬けは千切り、しいたけは薄切りにする。豆腐は1.5cm角に切る。鍋に水とにんじんを入れて火にかけ、沸騰したら豚バラ肉、たけのこ、しいたけ、豆腐、Aを加えて再び煮立てる。具材に火が通ったら水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、溶き卵を流し入れる。Bを加えて火から下ろす。
ぶりの甘酢生姜マリネ
【材料(2人分)】
ぶり(刺し身用)…150g
塩、こしょう…各少々
生姜の甘酢漬け…30g
オリーブオイル…大さじ1と1/2
ベビーリーフ…1袋
レモン、パセリ、ピンクペッパー、オリーブ…各適量
【作り方】
ぶりは薄くそぎ切りにし、塩をしっかりめにふり少し置いておく。生姜の甘酢漬けは千切りにする。ぶりから水分が出てきたらペーパーでおさえ、こしょうをふる。生姜の甘酢漬け、オリーブオイルを加えて和え、冷蔵庫で10分ほどなじませる。
ベビーリーフ、スライスしたレモン、オリーブと一緒に皿に盛り、みじん切りにしたパセリ、ピンクペッパーをふる。
生姜と牛ごぼうの炊き込みご飯
【材料(4~5人分)】
米…2合
生姜…15g
牛肉(切り落とし)…150g
ごぼう…80g
油…小さじ1
調味料
酒…大さじ1
みりん…大さじ2
砂糖…小さじ1
かつおだし…適量
塩…小さじ1/2
万能ねぎ…適量
炒りごま…適量
【作り方】
米は炊く30分前にといでざるにあげておく。生姜は皮をむいて千切り、牛肉は1cm幅に切り、ごぼうはささがきにして水にさっとさらす。
フライパンに油を熱してごぼうと牛肉を炒め、調味料を加えてさっと煮る。ざるにあげて具と煮汁に分け、粗熱を取る。
3の煮汁にだしを加えて400mlを計量する。
土鍋に米、生姜、塩、4を加えて軽く混ぜ、上にまんべんなく3の具をのせて蓋をし、中火にかける。沸騰したら弱火にして15分炊き、火を止め15分蒸らし、全体を混ぜる。好みで小口切りにした万能ねぎ、ごまをのせる。 うめざわ・ゆか フードコーディネーター。フリーランスで、TV番組、CM、WEB、カタログ撮影のフードコーディネートからスタイリングまでを手がける。
※『anan』2017年11月29日号より。写真・高杉 純 黒澤義教 文・今井 恵
(by anan編集部)